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2018.05.25

麻疹(はしか)について (詳しくはこちら)

 3月ごろに報道された沖縄での輸入麻疹患者発生の報道により、当院でも麻疹に関する問い合わせが増えてきています。

 麻疹は麻疹ウイルスによる感染症で、空気感染や飛沫感染などの感染経路で伝染します。感染力は強く不顕性感染(感染しても発症しない)はほとんどなく、特効薬は現在はありませんので、予防が重要となってきます。麻疹の症状は10から12日の潜伏期の後、風邪症状や発熱、乳幼児では口の中に白色の斑点(コプリック斑)ができたりします。その後一旦熱は下がる傾向にありますが、発疹が全身に出現します。発熱は約1週間ほど続き、風邪症状も強いため回復まで時間がかかる重症な病気と言えます。さらに麻疹には合併症がいくつかあり、肺炎や脳炎(亜急性硬化性全脳炎)の合併症を起こすこともあり、脳炎を引き起こすと脳神経障害等の後遺症が残ることもあると言われています。このため、ワクチンの接種をしたことがあるかどうか、罹患歴があるかどうかを調べ、抗体価を調べることが重要となります。もし、抗体価が基準値に満たない場合はワクチンの接種をおすすめします。

 当院でも麻疹の抗体価は採血で測定することができます。また基準値に満たない場合はワクチンも接種できますので不安な方は一度ご相談ください。

TEL:0798-23-6755
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